Photos of Ruins

廃寺その三 ……「一乗院跡」



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案内図 石碑

 鹿児島県坊津町、坊泊に「一乗院跡」があります。ここはこれまでめぐってきた寺院跡の中で、最も大きな規模のものです。案内板の写真のとおり、この「一乗院跡」は小学校と重なり合っています。

門


 小学校の校門。なかなか風情があります。この坊津という町は歴史的にも重要なはたらきをしてきた場所であるだけに、鹿児島県内では比較的、むかしながらのものが残っているところです。

仁王像


 小学校の敷地に入ると、仁王像が立っています。これまでリサーチしてきた数ヶ所の寺院跡の仁王像の中でも大型のものです。

縁起


 仁王像、そしてこの一乗院跡についての詳細が書かれています。西暦583年に創建とありますから、この寺院の歴史はたいへんに古い時代にまでさかのぼることができます。

仁王像


 それほどの歴史と伝統のある寺でありながら、ここも明治二年に廃寺となってしまいました。いかに鹿児島の廃仏毀釈が激しくめちゃくちゃなものだったかを痛感します。

礎石


 一乗院の礎石の一部です。規模の大きさを物語っています。

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 一乗院跡の詳細が記された表示板です。クリックで拡大してお読みください。


石塔 石塔


 残されている石塔です。⇒


石像 四角墓

 このような形の石棺墓が19基残っています。葬られているのは代々の上人です。最初見たときは、井戸かと思いました。土地の人たちが『四角墓』と呼んでいるこの墓の形は、わが国で他にほとんど類を見ないものです。

 

   

四角墓 四角墓 四角墓

案内図 案内図


 一乗院跡は小学校内を含め、これらの四角墓のある
 高台にいたるまでの大きさがあります。
 左の案内図は高台にあるものです。


※ 注 意 ※

 冒頭でもふれているように、この史跡は小学校の敷地を含んでいます。生徒さんたちも先生方も気持ちよく挨拶してくれる、いい学校です。しかし、昨今の学校施設への不審者による事件が多発している折でもあり、節度と礼儀をもって見学されるようにお願いします。


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