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指宿市にしてはけっこう保存に力を入れている(ちょっと言いすぎか?)文化財として、この石橋があります。国道226号線を指宿から鹿児島へ向かう途中にこの橋が見えるところがあります。
しかし、近くに駐車場があるわけでもなく、車のとおりの多い場所であるためちらっとこの橋が見えたと思ったら、そこを通り過ぎていくしかありません。
でも、一度はこの橋をしっかりと見ておきたい。そう思って一度ならず何度かにわたって訪れてみました。
この橋の名は「湊川橋」。小さいながらも石造りのみごとなアーチ橋です。
国道側から団地につながる細い道の途中にこの橋があります。でも、ここから見ているだけでは、何のことはないただの小さい橋でしかありません。平成14年に修復されていることもあって、知らなければこれが歴史ある石橋だとはわからないでしょう。
これは団地側に渡った側から撮影したものです。舗装もされていますが、ただの舗装ではありません。しっかりと石畳風にしあげてあります。
さすがにここはそう頻繁に車の往来はありませんが、国道から団地へと続く現役の生活道路として使われています。
橋の端からアーチ部分を撮影しました。これを見ればかなり古い石橋だということがわかります。
この橋は、薩摩藩主島津斉興の時、家老調所広郷が、交通の便をはかるため、肥後の石工岩永三五郎を呼び寄せて橋をかけさせたといわれています。
参考データ …… 橋の長さ19.28m 幅3.68m
架設年代 ……… 天保15年(1844年)
今でこそ細い生活道路ですが、当時はこの道こそが指宿の主要な街道だったのです。
また、橋の建造にあたった岩永三五郎は、現鹿児島市の五大石橋(西田橋・高麗橋・武之橋・新上橋・玉江橋)を建造したことでも知られています。
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