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まだ平成の代になったばかりのころ、この地にえらくゴージャスなレストランができた。その名は『カフェ○ッチ』。しかし、コーヒー一杯で1000円するというあまりの高級ぶりに、いくらバブル期だったとはいえ、続くはずもなく、いつのまにか閉店していた。話のタネにいっぺんくらい行ってみてもいいかなと思ったりもしたのだが。
それから長い月日がたった。そうだ!このカフェ○ッチの建物はどうなっているのだろう。立派な(?)廃墟になっとるかもしれん。そう思って、鹿児島市平川町某所をたずねることにした。
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国道226号線を鹿児島から指宿へ向かう途中、平川交差点がある。これをちょっと過ぎたところに細い道がある。見過ごしてしまうほどの細い道だ。
ここをはじめて入り、カフェ○ッチを訪ねようとしたときに、最初に目に入ったのがこの外灯である。この錆びつきかた、確かに十数年の年月を感じさせる。だが…
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先へ進んでみると、予想だにしていなかったほどきれいに整備されたカフェ○ッチの建物が私を出迎えてくれた。しかも音楽が、それもクラシックの落ち着いた音楽が静かに流れているのだ。営業しているのか?? でもバリケードしてある…。
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建物に近づいてみた。正面エントランスにあるゴージャスな洋風の灯り。これも年月を感じさせるし、ガラスもはずれてはいるが、予想していたような廃墟ではなかった。
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下を見ると、カフェ○ッチの文字と紋章が
あしらわれた、大理石の床が。
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エントランスの左がわには、見たこともないような見事なオブジェ。ライチの木の根である。孔雀、あるいは鳳凰が羽根を広げたような彫刻が施されており、これまた立派なものである。
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鳳凰に近づいて撮影。見れば見るほど凄い。
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入り口のドアの横にある灯り。最初に見た外灯、このエントランスの平らな屋根にある灯りと同じように、青錆びているが、これはこれでなかなかいい味を出している。
内部にはみごとなシャンデリアが見える。これは室内にあるからだろうが、青錆びもなく、真鍮の落ち着きが何ともいえない。
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入り口の自動ドア。近づいてみたらなんと、ドアが
開くではないか!
さすがに中へ入るのはためらわれた。
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建物の外観といい、室内のようすといい、庭園といい、きちんと管理されている。
実はこうやって写真を撮ることができたのも、管理人さんに許可をもらったからなのである。
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管理人さんに話を聞けたのでいろんな事情がわかった。
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確かにここは最初の経営は行き詰まってしまったそうなのだ。また、アクセスもいいとはいえない。だがウインドウに映ったビーチのようすがわかるだろうか。庭園も手入れされているのはもちろん、とてもすばらしい景色が楽しめる。
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今は休眠状態だが、これまでも結婚式場として
使われてきたそうだ。
今後も経営主体は変わっても、式場として営業
していく計画だとのこと。
今回は廃墟のつもりで来たところが、廃墟では
ない物件のネタでした。でもいいものを見せて
もらったと思います。
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※ 警告!※
建物や場所によっては崩壊の危険など(ほかにもいろいろな意味で)かなりやばいところもあります。また、管理人がおり勝手に入ることのできない所もあります。もしこれをご覧になったあなたが現地に行くときには、それらの危険などがあることを覚悟の上、自己責任で行って下さい。
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